ホリエの許せないことだらけ

元百貨店マン、現SEの日記です

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糸井重里のほぼ日の就職論。「はたらきたい」

僕自身、就職活動はかなり、というかけっこう悩んので電子書籍ということもあり速攻でポチリ

まあぶっちゃけちょっと内容にはかなり不満足。

この本の中でも言われていることだけど、就活論にありがちな「お辞儀の角度、あいさつがしっかりできているかばかり気にしている。もっと自分が何をしたいか明確にしたほうがいい。自分が一体何を大切にしてきて生きてきたかもっと考えなさい。就活マニュアル本なんかにそまってはならない。就活にテクニックは必要ない、本当の自分でぶつかればいい。」
なんてことがつらつら

でも学生だってそんなことはわかってるんすよ。死ぬほど考えたんだよね、そういうことを。でも考え始めたのは就活始まってから。大学3年生の秋か冬くらいから(就活で鬱になってしまうような人は)考えだす。

でも全然わかんないんだよ。みんな仕事仕事言ってるけど一体仕事って何?何するの?僕は自分の親父が一体何の仕事してるかさえよくわかってないよ。もちろん企業の名前は知ってる。でも朝仕事で家を出て、会社で何やってるかはさっぱりだ。いったいどんなスキルを持って、会社でどんな役割を果たしているかなんて全くわからない。

大学選ぶときにもどんな視点で選べなんてほどんどアドバイスなんてない。自分が将来どんな仕事するかわからないし、何やりたいかもはっきりしない。というかとにかくわからない。先生も親もやりたいことやれっていう。その時はこれだ!!と思えるモノがあってもそれが将来も変わらず本当に自分がやりたいこと、勉強したいことかわからない。やってみたら違うかもしれない。とりあえず大学には入ろう。とりあえず人にはバカにされないような大学ならいいか。まあ最悪大学ならなんでもいいか。


大学に入れば勉強する奴は負け、そんな雰囲気が蔓延している。大学は人生の夏休み。遊んだ奴が勝ち。インターネットの力もあってその空気は嫌でも伝わる。インターンにアルバイト、海外旅行にボランティア。そんなことに力を入れる学生は「意識が高い学生()」と言われる始末。なんだか就活というものが待ち構えているみたいだけど、まあいいやと、今が楽しければと時間は過ぎる。というか働くこと自体嫌だ、まあずっと先のことだろう。そんなこと思いながら就活の時期を迎える。


そんな状態で君は何をやりたいのか?何も考えていなかったわけではないだろう?何がしたいの?そう言われても答えられない。何も考えてなかったですよ。
自分が一生、40年近く働く会社を今決めなさい?でもね、世の中にはブラック企業といわれる、とんでもない会社があってそれだけはやめたほうがいいよ?ほんと人生負け組になるからね。というアドバイス。
大企業は安定しているよ?だから大企業に入りなさい。福利厚生もしっかりしているよ?
ニュースを見れば大企業病の大学生。どっちが正しいんすか。

でかブラック企業てなに。どうやったらわかるの?居酒屋、小売は避ければいいの?でも他の仕事ってなにやるの?知らない会社ばっかりだよ。説明会行ってもみんな同じ話するし、みんないい顔ばっかする。面接に行けばみんなニコニコして自分を切り捨てていく。今まで競争は良くないこと。そう教えられて生きてきたけどそんなことなかったんだ。それは嘘だったんだ。競争しなきゃいけないんだ。他人を蹴落とさなきゃいけないんだ

就活がんばろう。でもあなたの会社に入るために20年間頑張ってきたわけじゃないよ。目的はよくわかんないけどここまで生きてきた。今色々考えたらあなたの会社に入りたい、そんな程度の気持ちしかないです。いやでも本当にあなたの会社で働きたい気持ちはあります。でも特別なスキルもないですし、今までやってきたことも評価に値いされないかもしれない。でも頑張ります。お願いです!!内定ください!!!

こんなんじゃやっぱり内定はもらえないです。


そんな時にいろんな情報が入ってくる。就活本に、みんなの就職活動(http://www.nikki.ne.jp/)。ああしたら面接通る。こうしたら内定もらえた。

じゃあそうしようじゃないか。小手先のテクニックが通じるなら、今までの20年間の過去は変えられないからこうするしかないんだ。

あいさつだのお辞儀だのビジネスマナーだのいろんなルールを就活生は守っている。クソ暑い中、スーツって着る。でもみんなわかってんだよ。こんなのは全部クソなんだって。就活なんてクソなんだ、わかってる。ホントは自分はこんなマニュアル通りの人間なんかじゃないんだ、わかってくれ!!!そう思いながらクソみたいな「就活」を続けるんだ。

それでも内定はもらえない。大学の友達は内定をもらってるやつもいる。自分は貰えてない。あいつと俺にそんな差なんてないと思ってた。でもそうじゃなかった。はっきり社会が競争のふるいをかけてしっかり自分を落としてくれた。

ああ自分ってどこにも必要とされてなかったんだ・・・

聞いたこともない会社で働け?母さんにそんなこと言えないよ。20数年間育ててもらって、高い教育費払ってそんなこと言えないよ・・・。

だいたいこんな感じじゃないかな。鬱になってしまう大学生の思考回路って。たぶん・・・
まあ自分はこんな感じだった。

こういう就活論を読むと、本当に著者は学生と真剣に話したのか?と疑問に思う。こういう人の目に付く学生ってやりたいことはっきりしててそこに突き進んでる学生たちばかりじゃないのかな。そこら辺にいるしょーもない大学生と話したらもっと建設的な議論ができそうなものだけど。マニュアル通りに見える学生って死ぬほど考えた結果そうなってしまったんだから。もっとその大元から変えてかないと、と思う。




やっぱりここでも薦めてしまう本がコレなんだよな・・・

堀江貴文の意見聞いてるとホント人生どうにでもなるんだなっておもう。就活なんてしないで、だらだらしてればいーじゃん。その間に好きなコト見つけてみつかったらとことんそれを極めていけばお金なんていくらでも稼げますよー。もしダメなら誰かに頼ればいいんだよ。友人も家族もいなければ生活保護でも受ければイーじゃん。余計なプライドなんて捨ててしまって誰かに頼ろーよ。

まあ大体こんなかんじw

この「はたらきたい」を読んで再度思ったけどもっと制度から変えるような議論をして欲しい。終身雇用制について考えるとか、政府の雇用規制について論じるとかさ。新卒一括採用についてとかさ。年齢による差別とかさ、学生がもっとやりたいことを見つけられるような環境を整える議論をして欲しいよね。こんな自己啓発本紛いな内容はホント必要なかったっす。

うわーっと書いたのでまた修正します。