ホリエの許せないことだらけ

元百貨店マン、現SEの日記です

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セールをやると儲かるのか?

私の会社、と言うか部門では売上不信対策として必ず上がるのがセールの打ち出し。セール品を持ってくるか(昨年の商品)、プロパー(定価)商品を値下げするかだ。

価格を下げれば当然買いたいと思う人、買える人ってのは増える。ただその反面、当たり前のことだが、売上の額(一つの商品当たり)は減るし、利益も減る。いやまあ当たり前のことです。すみません

値下げにはいくつか種類がある。値下げした分を誰が負担するかだ。

メーカー負担か、百貨店負担か、折半するかだ。そこは会社同士の元々の取り決めがあるのだが、急なセール、またはカード会員限定の10%オフなどはその都度どちらが負担するか決めることが多い。

もちろんメーカーはセール時期まで値下げしたくない。だから急に値下げするという話になるとその値下げ分はまず間違いなく百貨店持ちになる(メーカーとの力関係にもよるが・・・)。メーカーとしては売上額は減ってしまうが、利益は変わらないのだからそこまで文句はない。

こうしてなんか突然値下げしてるなーっていう百貨店があったらこういう事が多い。まあこれをやればまあ確かに多少は売上は上がる。ただラッキーオフが多いのも確かだ。急な告知のため、知らずに来店して、プロパーでも買う人が値下げ額で買うことになる。

しかも夏と冬の大きなセールとは違うので、値下げを百貨店負担でも断るブランドもかなり多いため、お店全体の活気としても欠けるものがある。こういったところにも消化取引の弊害はある。

 

つまり百貨店から見ると売上は一時的には上がるが、利益は減る。もちろん宣伝費やメーカーとの交渉等に使う人件費もかかるし、現場の混乱も多い。

だからいっつも思ってた。こんなセールに意味はあるのかな・・・って。まあ細かい数字は知らないからなんとも言えないのだが・・・

まあこんなことだれでも思うことだから、別に目新しいことでもないのだが。

でもやっぱりおかしいと思う。セールをやると会社の業績が上がるとしたら。なぜ最初からセールをやろうとしないのか。それはやっぱりプロパーに注力したほうが数字が取れるからだろう。

最初から計画してなかったことはそれなりの理由があるはずで・・・

百貨店なんて特に消化取引が多いんだから、在庫を抱えるリスクもないのにどうして値下げするのだが・・・よくわかんない・・・だれかおせーて・・・